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遠藤直哉 医療 |遠藤直哉氏の唱える新しい法運用

前回、弁護士の遠藤直哉先生の意見をご紹介しました。遠藤直哉先生は、医療事故を刑事罰で裁くことに反対の意見を示しています。
 今回も遠藤直哉先生の著書「ソフトローによる医療改革(幻冬舎)
より、前回の続きをご紹介します。

もちろん、実際に刑事罰で裁かれなければならない悪質な、故意に近い医療過誤や事件があることも確かでしょう。そして、警察も「悪質なものに限定しているのだ」と言っていると思います。にもかかわらず、刑事介入によって逮捕された医療関係者は結果として無罪になるというケースも見受けられます。(中略)しかも、最終的に無罪が確定してもすべてが丸く収まるわけではありません。一旦、刑事事件となってしまえば、メディアなどで大々的に取り上げられ、その教授や医師にとって先端医療や専門分野への復帰が難しくなってしまいます。

明らかな医療過誤は、相応の罰則を受けるべきだと思います。ですが、医療の刑事裁判の難しさ、メディアの過剰な報道に伴う弊害を考えると、医療事件に刑事罰を科すことに疑問を感じざるをえません。
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遠藤直哉 医療 | 遠藤直哉氏の唱える新しい法運用

前回、遠藤直哉先生は、著書「ソフトローによる医療改革(幻冬舎)
から抜粋し、医療事故を刑事事件で裁くことに反対する遠藤直哉先生の意見を載せました。
今回はその続きになります。
また例により遠藤直哉先生の著書「ソフトローによる医療改革(幻冬舎)」より、抜粋します。

そもそも刑事罰とは、民事罰や行政罰と比較してはるかに重い制裁措置です。つまり、ここで取り上げる医療問題に限らず一般的に刑事罰は謙抑的であるべきなのです。なかでも、医療過誤への刑事罰は最小限の範囲にとどめなければなりません。なぜなら医療ミスが起きるたびに、担当した医師が逮捕されるかもしれないと恐れるならば、すべての医師たちが委縮してしまい、必要な治療をすることにさえ逡巡してしまうようになってしまうことは避けられないでしょう。

訴訟のリスクの高さが医療崩壊の誘因の1つであることは10年ほど前からすでに言われています。一刻も早い解決策が必要です。
 
次回も引き続き医療事件の問題点に関して考察していこうと思います。

遠藤直哉 医療 | 遠藤直哉氏の唱える新しい法運用

前回、日本の医療への対応策はあると書きました。日本の医療従事者が疲弊状態にある原因として挙げられることの1つに、訴訟リスクの高さがあります。弁護士の遠藤直哉先生は、著書「ソフトローによる医療改革(幻冬舎)」のなかで「医療事故は刑事事件で裁かれてはいけない
と主張しています。上記の主張が、医療従事者を訴訟リスクから救い、日本の医療崩壊の歯止めになるのでは、と思います。
今回は、遠藤直哉先生の著書「ソフトローによる医療改革(幻冬舎)
より、上記主張の論拠となる箇所を抜粋してご紹介いたします。

わたしは警察の出動を促し、医療分野の社会主義を守ろうという風潮に疑問を感じています。
 結論からいえば、刑事事件は一時的な予防にはなっても、決して長期的な改革を進めることにはなりません。刑事事件の捜査や取り締まりは、密行性を持ち、閉鎖的であるため、手続きの透明性に欠けるという大きな問題があるのです。すべての情報を公開し、多様な議論をオープンにすることもできず、積極的かつ前向きな改善を検討する場にもなりません。
 その一方で、医療事故で被害者やその家族が望むのは、原因の追究と救済、同様の事故が起きないようにする予防措置です。この点からも、医療行為の是非を検討するには、刑事手続きはふさわしくないといえるでしょう。



次回の更新で続きをご紹介します。

遠藤直哉 医療 | 遠藤直哉の唱える新しい法運用

前回、日本の医療保険制度は、世界的にもみても他に類を見ないほどに完成度の高い皆保険制度であると書きました。しかし、日本の医療の一部は崩壊寸前にあります。その1つが周産期医療です。これから医師を目指そうとしている医学生や研修医が訴訟のリスクや激務を回避するため、産婦人科を選ばなくなっていることが原因の1つに挙げられます。現在働いている医療従事者たちも、訴訟のリスクにおびえていると聞きます。
 この現状に対し、弁護士の遠藤直哉氏は著書「ソフトローによる医療改革」のなかで「医療事故は刑事事件で裁かれてはいけない」と主張します。
遠藤直哉先生はソフトロー研究の代表的存在で、医療分野にも詳しい方です。
 
次回のブログで、遠藤直哉先生の著書を見ながら、上記の論拠となる主張を説明いたします。

遠藤直哉 医療保険制度 | 遠藤直哉の唱える新しい法運用

日本に医療保険制度は、世界的にもみても他に類を見ないほどに完成度の高い皆保険制度です。しかし今、あまりに完成された制度であるゆえ、様々なところで問題が生じています。
これらの問題に共通しているのは、国民皆保険という制度上の規則やルールの限界です。これらの規則やルールを柔軟に運用するために登場する考えとして、ソフトローという考えがあります。日本では遠藤直哉先生が第一人者でらっしゃいます。
このブログでは、遠藤直哉先生の著書なども織り交ぜながら、この問題について考えていきたいと思います。
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